この日のハイライト
“ユダヤ人”という人種はない?
さて、順番がめちゃくちゃですが(笑)、6日目にあった出来事その2です。
情報収集のために教会の前のゲストハウスを訪れると、宿泊者らしきおばさんが色々とイスラエルの観光事情を教えてくれました。(どこの道が運転が荒い/そうでもないとか、どこでレンタカーしたほうがいい/バスで行った方がいいとか)
イスラエルに来て実感したことは、”ユダヤ人”という人種はないということ。
というのも、ユダヤ人はイスラエルの地から追い出され、ほぼ全世界に散り散りの移民になりました。
そして各地で混血になり、戻って来た人たちの国が今のイスラエル。
例えば、『日本人』といえばなんとなく肌や目の色は決まってますが、『アメリカ人』といえば、肌や目の色も様々。ユダヤ人も同じです。
そんなことがあり、この優しいおばさんも現地の◯◯系ユダヤ人なのかなと思い、たずねてみると、彼女はドイツ人でした。
アウシュビッツが与えた影響?
どうやら歴史の先生をしていた彼女は、アウシュビッツをはじめとするユダヤ人大虐殺の話を深く調べていくにつれて、自分たちの先祖がとんでもないことをした事に責任感を感じるようになります。
そして、自分に何かできる事はないか祈る日々の後、偶然、ドイツを訪れたユダヤ人会い、彼に対して謝罪の言葉を述べたそうです。
もちろん、そのユダヤ人の方もドイツ人の彼女自身も当事者ではなく、お互いにその子孫にすぎませんが、その時に心が通じ合ったのをきっかけに、自分はユダヤ人のために何かできないかと考えます。
そしてドイツのハンブルグにあるとある建物のことを知ります。
ここはもともと、アウシュビッツと同じようにユダヤ人を毒ガスで殺す施設として使われていたようです。
そんな歴史があり、誰もがそのビルを使うのを嫌がる中、ユダヤ人のための活動をするクリスチャン団体を仲間と共に立ち上げ、そのビルを借りはじめます。
最初は1室から始まり、今ではそのビルのほとんどの部屋を使うほど大きな団体になり、定期的にイスラエルを訪れているそうです。
その時もらったパンフレット
ちょっと立ち話のつもりがガッツリ濃い話になり、しまいにはドイツに誘われました!(笑)
ということで、夏にはドイツに訪れたいと思います。
僕も以前、2人のドイツ人とルームメイトだったこともあり、彼らの繋がりも含めドイツ人の友達は結構多いのですが、結構みんないい人です。
そして、ドイツ人自身が、ナチスの話にたいしてかなり負い目を追っている感じ(タブーではないが、なんとなく落ち込む空気になる)がします。
しかし、行動を伴って、真っ向から歴史的大惨事に立ち向かうドイツ人に出会えたのはとてもいい出会いでした。
国籍や人種にかかわらず、完璧な人はいないし、みんな過ちを犯します。
日本人だって、戦争中に、『本当は戦争なんてしたくないなぁ。』『本当は(命令でも)人なんて殺したくないなぁ。』と思った人はたくさんいたはずです。
しかし、そんなことを言えば自分の身が危うい、そういう時代だったんだと思います。
それを自分の目で見たわけではなく、聞いただけなのに、行動を伴うというのはとても勇気があるなぁと思いました。
大惨事が起きた事実は変わりませんが、これからの未来にそれをひきずって生きるのか、それとも勇気を持って平和のために進むのか、それは別のことにでも置き換えられる気がしました。
ドイツとユダヤの関係を単に加害者と被害者としてではなく、平和を作っていく友人として見れる日が来ることを強く期待します。
*追加情報*
その後、ドイツで再会しました!
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