こんにちは。トモミです。
大満足の死海ツアーの翌日はヨルダンにあるキリスト教の神学校を訪問しました。
イスラム教徒が大半を占めるこの国でキリスト教の神学校…!
かなり興味津々です。
校長先生をご紹介されたのですが、あいにくスケジュールが合わず秘書の方にお会いすることに。
タクシーが激しすぎる山道ショートカット運転をしてたどり着いたのが
JETS(Jordan Evangelical Theological Seminary)
アラビア語圏にいるマイノリティーであるクリスチャンを励ますために牧師や伝道師を育てることを目的にした神学校とのこと。
内戦後の影響が色濃く残るソマリア出身者やまさかの韓国出身の学生もいるのだとか。
基本的にイスラム教徒にはキリスト教のことを積極的に伝えることは禁止されているので、アラビア語圏のクリスチャンはどうやってクリスチャンになったのか?と聞いたところ
初代教会の時代から何世代も受け継がれてずっとクリスチャンという人がほとんどとのこと。
これが彼らが対象としているエリア。
こちらが教室。
窓からはのどかな風景が広がっています。
チャペルがこちら。近日中にフェイスブックページで中継をする予定とのこと。
興味のある方はぜひ!アラビア語での賛美歌ってどんな感じだろう!
図書館には寄贈品がたくさんあって、こちらは比較宗教学のためのコーラン。
こちらは聖書の舞台となった場所について絵と文字で説明しているモザイク画。
驚いたのが、ヨルダンの王様であるアブドゥッラー2世がこの学校もクリスチャンへの理解を認め保護していること。
彼の母親であるムナー・アル=フセイン王妃はイギリス人で恐らくクリスチャンだったのではないかと言われています。
公式には、イスラム教徒にならないと王位継承権は得られないそうなので謎ではありますが…
ここの神学校で聞いたのは”多様性を持った国家で平和的で協力的なクリスチャンを保護することは国益に繋がる”ということで、
クリスマスなどのキリスト教のイベントがある時にはテロリストなどに狙われないように警備体制を強化するとのこと。
これには色々と驚いてしましましたが、共存できていることを知れたことはとても嬉しかったです。
マーケットで会った売店のおじさんも”王様を愛しているからこれをあげるよ!”とトマトをくれたことがありますが
アブドゥッラー2世は多様性あるヨルダン国民に尊敬され、愛されるような取り組みをしていることの証拠でもあるかもしれません。
この学校でお会いした方はパレスチナ系のクリスチャンの方で
パレスチナというと難民キャンプの方と同様で現在”イスラエル”と”自治区”を含めた全体を指しており、
迫害を経験したユダヤ人が他の民族を迫害することについて、
そして迫害されてヨルダンに身を寄せなければならなかったことについて正直受け止め切れていないようでした。
それでも現在、大多数がイスラム教徒の中で生きていく中でも大切なのが
”発言や行動が他の人と何か違う、この人は平和を生み出す人だ”と思ってもらうことが大切
と言っていたことが印象的でした。
マイノリティとして生きて行くことはとてもしんどいことですが、
私自身ちょっとしたマイノリティ経験者としてはその中だからこそ
国籍や民族や文化を超えてシンプルに、生きて行く上で大切なことを見つめられるチャンスでもあります。
この神学校は当初の計画の1/4しか建っておらず、資金不足から教室棟に教授やスタッフのオフィス、食堂、宿泊場所(数部屋しかない)を無理やり詰め込んでやりくりしているようです。アラブ諸国のクリスチャンについてお気持ちのある方はJETSホームページからぜひ寄付をお送りいただけたら幸いです。
さて、また新たな側面を学ぶことができた私たちは
さらなる激しいタクシードライブも含め限界を迎えていたので
食材調達をしてゆっくりすることに。
safewayというアメリカ資本の巨大スーパーが近所にあったのでそこでアメリカっぽい巨大な売り場とジャンクフードとヨルダン人の生活に欠かせないナッツ&スパイス売り場や
ピタパンなども充実。
そんなこんなで楽しんでいるうちに、ホッとしてきて朝からほとんど何も食べていなかったことも思い出して
急激に腹べこ状態へ(笑)
軽い食べ物と飲み物を買ってしまったものの、死にそうになってしまったので
スーパーの近くに唯一あった食事処、世界のKFCへ。
でも日本と同じメニューを頼むのは悔しいので(笑)
ヨルダンおなじみチキンライスを頼むことに。
これがまた…
うまい!!!!
チキンも柔らかくてジューシー、そして付属のトマトソースがなんともコクがあってうまい!!
写真を撮る間も無くあっという間に食べ切ってしまいました(笑)
よく学び、最後にはよく食べ、夜は作業に没頭し充実した1日でした✨