こんばんは。
ユウキです。
現在、僕たちは世界一周34日目、イタリアのボローニャに来ております。
泊まっているAirbnbのオーナーのFrancesco(フランチェスコ)さんはとてもアーティスティック、穏やか、ちょっとシャイ?な雰囲気ですが、日本に興味津々ということで後日ディナーを一緒に食べることになりました。
このように極めて快適な空間で、極めて体調が悪かったことのことを書きます。
その日は世界一周19日目、超ハードスケジュールの移動続きだったところからエルサレムに戻ってきて、次のインタビューを控えていました。
そんな時に、やってしまったのです。
2度目の発熱。38度強。
海外で体調を崩したことがあるかたならわかると思いますが、日本でそうなったときより、
不安感や申し訳ない気持ちが2倍くらいあります。
いつも使っている布団や、いつも食べている病人食、切れることのない薬(made in Japan)がないからです。
そして、一緒にいる人はせっかく観光したくて来ているのを、自分の看病をするはめにさせてしまうからです。
ですから、体調管理は気をつけないといけません。
必要以上にあったかくして寝たり、風邪じゃなくてものどを痛めないためにマスクして寝たり、
睡眠を普段より多めにとったり、朝の予定を遅めにスタートにしたり…
実際、ルーティンのオフィスワークに比べて、海外にいるととにかく歩くし、それに対して休憩が少なかったりして、
はっと気づいた時には足がぱんぱんでかかとが痛い…なんてこともよくあります。
連日の移動続きに加えて、もしかしたら東京より酷いレベルの花粉症で弱り切った僕の体はついにダウンしてしまいました。
しかもこの日は土曜日。
イスラエルでは安息日(シャバット)と呼ばれるものがあり、金曜の夕方から土曜いっぱいは街がほぼゴーストタウンになります。
というのも、ユダヤ教の中で、1週間に一回必ず休む日、としてこの時期が指定されていて、ユダヤ教に熱心でない方も習慣的にそうするので見事になんの店もやっていません。
バスなどの公共機関や、スーパーマーケットなども完全にストップします。
つまり、金曜の夕方(時期によって3時になったり5時になったり)の前までに大量に買い込みをして、安息日は自宅で家族と過ごすのです。
そして、家長であるお父さんが家族一人一人のいいところを言ったり、今週やったことで素晴らしかったことなどを話したりして家族を祝福します。
この習慣のおかげか、ユダヤ人はよくも悪くも自信家が多いです。
好奇心旺盛なユダヤ人は道端や店先などでもすぐ会話になり、彼らが気になることがあればなんでもすぐ質問して来ます。
もちろん質問されるのも大好きです。
そんな風に、何かを理解したりしようという好奇心が旺盛なのですが、同時に確固たる自信をそれぞれが持っているので、
日本人みたいにまわりに流されやすかったりしないのです。
とはいえ、僕は日本人の全体主義的な、自分よりもまず他人や公を重んじる風土はとても好きですが。
僕は前日から軽く熱があり、この日に悪化して本格的に発熱したのですが、正直あまり記憶がありません。
逆説的ですが、意識が朦朧として、記憶がなかった記憶があります。
なのでこれ以上は詳しく書けないのですが、
なんと宿泊先ホストのかずえさんが買いだめしていた食料を使わせていただき、
なんと梅干しや味噌汁、日本米まで食べることができました。
これで前述した通り、海外で体調を崩した時の不安が半減され、ほぼ日本と同じ環境で闘病に専念できました。
これがこの日一番のミラクルです。
もう、助けられながら生かされている以外に説明がつかない…
そう思いながら、今が何時かもわからないなか、何度目の眠りかもわからない眠りにつくのでした…
つづく