こんばんは。
ユウキです。
今日で世界一周37日目、憧れの場所、ヴェネツィアから帰ってきて、これを書いてます。
依然として2週間前のことを書いているのに変わりはないのですが、もうイスラエル・ヨルダン編じゃないだけで気持ちがだいぶ楽です。
今日は少し、僕のことを書きましょう。
僕は子供の時から本を読んだりゲームをしたり、どこか非現実的な世界に飛び込むのがとても好きでした。
電車とか車とかのおもちゃがあれば、そこにはカーペットや手すり、あるいは畳しかなくても僕の目にはレールや街が見えたし、
ウルトラマンの人形と怪獣の人形があればそれで、どうやって戦わせるかのシナリオを考えることで十分夢中になれました。
そしてその癖は学生時代、大人になってからも続き、もちろん当時の人形や電車はもう持っていませんが、用事がなければ一日中家にいて遊べるタイプです。
なんどもクリアしたポケモンやドラクエを、いかに効率よく短時間でクリアするかとか、キャラ1体だけでクリアするとか自分にミッションを課して達成したりとか、そういうところに喜びを覚えるタイプです。
しかし、その反面、物事はなんでもやりすぎると飽きてくるので、”たまに”、外に出て散歩します。
そして「散歩した」=「今日は外に出た」という事実さえあれば、僕にとって偉大な跳躍を成し遂げた日になるのです。
そんな状態がデフォルトの僕が世界一周に出たのですから、色々ハイペースで見すぎて、気持ち的にも体力的にも圧倒され疲れてしまったことは説明するまでもありません。
そんな僕の心を元のペースに整えてくれる、キプロスはそんなところでした。
この日、最大のミッションは「SIMを買うこと」。
前回アジア旅行の時はSIMを買いながらの旅だったので、もう海外でSIMを使うことには慣れていたのですが、なんだかんだイスラエルもヨルダンもSIMを買わずになんとかなったので、この旅始まって以来のSIMでした。
そして僕たちが向かったのは、車で2分、歩いて12分の売店。
どうです、大冒険の香りがしてきたでしょう。笑
あれこれ試練もあり、思い返すと長いような短いような、そんな道のりでしたがなんとか僕たちは売店にたどり着き、SIMをゲットします。電話のみのSIMで5ユーロ。
なぜこのSIMにしたのか、もっと言えばデータSIMにしなかったのかと言えば、キプロスは電話社会だから、という理由に限ります。
wifiがあるときにgoogle mapの指定範囲をダウンロードして、オフラインでも使える機能を見つけた僕たちにもはやデータなど必要ありませんでした。つくづくすごい時代です。
そのまま、帰りがけに買い出しへ。
今度は車で7分のスーパーへ向かいます。
さきほどの3倍以上のの大大冒険です。
果たして無事に生きて帰れるのでしょうか。
そんな不安がよぎる中、僕たちは道を1本間違え、偶然、一番近くの村に迷い込んでしまいました。
酒場のマスターに話しかけたらクエストを依頼されそうでヒヤヒヤしましたが、実際はオフシーズンでガラガラすぎて、隣のテーブルでは手芸教室が開催されていました。笑
そして町中には猫がいます。
しかも逃げるどころか、自分から寄ってきます。
警戒心ゼロ。
そして何を食べているのか、毛並みが異常に良いです。笑
そしてこの村のてっぺんから撮った景色がこちら
広大です。
ちなみにここに写っている赤屋根の建物はほぼ全て別荘もしくはホテルだと考えてください。
リアルに人口100人、いや下手したら50人切るレベルでした。
そして、今日のミッションを終えた僕たちは部屋に戻ります。
途中、東京ではなかなかみれない葡萄畑があったので車を止めて見学。
オフシーズンだけあって当然、実はついてませんが、間近で葡萄畑を初めて見ました。
こういう、全然観光地でもなんでもないところに止まって自分のペースで何かを見る時間ってとても大事です。
観光地に行くと、何かのオブジェクトの前で急いで写真を撮って、チェックリストをこなしていくような旅になりがちです。
それでいて、それができないとダメ、みたいな妙な先入観があり、結局は有名どころに行ってしまいがちですが、実はいつも、期待していなかった場所や、人が止まるようなところじゃないようなところにも自分なりにワクワクする何かが待っていたりします。
いつか、まっっっっったく観光地に行かず、こういうところだけをひたすら回る旅もしてみたいものです。
さて、部屋についた僕たちは歩いて2分、宿の目の前の岩の礼拝所付近を散歩してみました。
(所要時間10分)
もちろん、ここもまったく誰も気にしない無名なところなのですが、個人的には岩をえぐってそのまま礼拝堂にしたのか、もともと洞窟的なところに集まっていたところにこういう建物を建てたのか気になりました。
そして礼拝堂の前に面白い花が咲いてました。花の中に花!
いやぁ、キプロス、癒されます。
旅に出ていると、「何もしない」という選択も、もったいなく感じてなかなか出来にくかったりしますが、こういう日のことってなぜかあとあとまですごく印象に残ってるんですよね。
ガイドブックにない過ごし方をした、とても本来のペースに近い1日でした。
つづく