こんにちは。トモミです。
いよいよ到着したミラノ。
この日は前日に会ったまなむくんの学校にてインタビューができるという事だったので
それまでの時間は食材とSIMカード入手をすることに。
まずは近所のスーパーへ。
ちなみにこの日は冷たい雨が降っていてブルブル震えつつ向かいました。
まず驚いたのがこちら。
シワがあるトマト!!
私たちはその後”シワトマ”と呼んでいましたが正式名称はどうやらコストルート(costoluto)と言って”溝がたくさんある”という意味なのだとか。
このトマト、見た目のいかつさに反してものすごく甘くてもはやフルーツ級でした。
そしてトマトソースの量とバリエーション!!
さすがトマトの国。
パスタコーナーはさらに巨大!!
奥に立っている私のところまでずーーーーーーっとパスタです。
スーパー大好き夫婦なのでもうテンション上がり続けたままお会計を済ませて早速パスタを作ることに。
ゲットした食材たち。生ハムもバジルも安くて感動。
こちらがユウキ作のタリアテッレ!
おいしーーーーい!!
素材がダントツに美味しい。もうご馳走です。
ちなみにこんなに豪華なパスタはレストランでは一人15ユーロ以上しちゃいますが、自分で作れば2人で5ユーロ以下。安い…
早速イタリア食材に圧倒されつつもお腹が満たされたところでインタビュー前にSIMカードをゲットすることに。
ところが、最寄りの店に行って見たところ。
13:00〜15:00はクローズ。
まさかの昼休憩。そう。シエスタです。
ちなみにお店に到着したのは13:10頃。間に合わず…
仕方ないので昼休憩が無さそうなミラノ中央駅へ。
ちなみに携帯電話会社は主に3社。日本とそっくり。
TIMという日本で言うところのドコモ的な会社と
WINDという新規参入で新たなプランを提供しているらしいソフトバンク的な会社、
そしてvodafone。
“TIMのSIMが安いらしい”という情報を仕入れた私たちは中央駅でひとまずTIMショップを探すことに。
中央駅…地上に出て見たら巨大ーー!!
ヨーロッパで2番目に忙しい駅なのだとか。
ここだけ見たら美術館の入口風。
天井が高いだけでなく全体的に大きいこの中央駅。
ハイテク風なインタラクティブマップ(巨大なタッチパネル)があったのでお店を探そうとしたら機能せず。(笑)
イタリア人に聞くとみんなWINDのお店ばかりを教えてくれる始末に。
最後に声をかけたイタリア人がようやく教えてくれたTIMにたどり着き、列の割り込みにもめげずに契約しようとしたら…聞いていた価格とちがーう!!25€だなんて聞いてない!
もしや…ということでWINDのお店へ。
こちらも25€でもデータ量が多め。
ありゃー。
そしてなぜか”この店のSIMはあと1時間しないと届かない”という謎の状況。(笑)
これが噂のイタリアカスタマーサービス。
イタリアに留学生を派遣していた仕事をしていた際に聞いていた通りです。
幸い同じエリアにWINDがあったのでそちらで聞いて見たところ即刻対応してもらいましたが、謎に”2時間後に機能するようになるのでよろしく”とのこと。
すぐに使えないという不便極まりない状況。
そんなこんなしているうちにインタビューの待ち合わせ時間が近づいています。
急いで路面電車に乗ってレッツゴー!
学校到着!遅れてしまったけど…姿が無い…wifiを捕まえてなんとか連絡してみるものの既読にならず…
その後、インタビュー予定者はもっと遅れるとのことで授業との兼ね合いでキャンセルに。
残念…!
SIMは使えず、インタビューもできずちょっとしょんぼりしそうだったので
気分を変えて次の待ち合わせまではミラノ市内観光をすることに。
ぷらぷら歩いていたら道路の真ん中になんだかすごいモニュメントが。
ヨーロッパ感出てきました!
立派な教会。
特に観光スポットでは無かったですが鮮やかなフレスコ画が。
そしてさらに歩いていると突然現れるドゥオーモ!!!
おおお!!
そして雨で濡れて少しピンクっぽくなってる!
そしてお隣が雨でも楽しめるガレリア!
きれーい!
めちゃくちゃ観光客が集まっています。
ウェディングフォトも絵になります✨
最初気付かなかったのですが、ダ・ヴィンチ像!
その後友人と約10年ぶりの再会を果たし、オススメのピザ屋さんへ。
大きい!!
分厚い!
チーズがトロトロです。たっぷり乗りすぎて口にほお張ろうとするとチーズがにょーん!
大きすぎて6分割されてフォークで食べるようになっています。
これで5ユーロとは!
そして久しぶりに会ったので会っていない期間のアップデートをして濃い時間となりました。
彼はミュージシャンとして4年間ミラノで学んだ後、日本に戻ったのですが
今回は前回できなかったチャレンジをするために再度ミラノに来たばかりとのことでした。
クラシックの世界でイタリアで学んでいてもイタリアでのオーディションを受ける資格がビザに含まれていないため
ヨーロッパで音楽を仕事として生きて行くためには他の国へわざわざオーディションを受けるか
イタリアで推薦を受けて仕事のビザが発行されないと厳しいとのことでした。
かなり外国人にとって厳しい世界です。
そんな厳しい場所にわざわざ戻って来た理由。
それは日本では世間体を気にしてしまう自分と、ミラノだと挑戦したい場所があるからとのこと。
日本での”この年齢になったら”とか”ここまでやって難しかったら”とかの先にある答えを自分で決めてそこにはめ込んでしまう苦しさから解放された方が彼は挑戦しやすかったのかもしれません。少しわかる気もします。
海外に出る理由、人それぞれですがまた一つライフストーリーを聞けた日になりました。
この後はミラノ賛美教会という韓国語と日本語での合同教会の日本人牧師が日本語集会を行っているとのことだったので参加することに。
そこではイースター(復活祭)を目前として、イエスが亡くなる前に弟子たちに伝えたメッセージについてのお話を聞きました。
”わたしはぶどうの木で、あなたがたが枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。(ヨハネ15:5) ”
ヘブライ語では繋がるべきものと繋がっていない事を”死んでいる”という意味を含んでいるとのこと。
繋がるべきものにきちんと繋がっているのか、繋がっていれば生きている証拠として実を結ぶ(神様の愛を示すこと)。
イエスが亡くなる前に伝えたかったのは自分では身についていないと思っている”実”はつながるものに繋がっていれば実るということ。
大切なのは天の神が木を選定するときのように刈り込みをするため、
自分が結んだ実を生かし、新たな実を結ぶ人へと繋がっているのかどうかきちんと確認をして心構えをするように、
という愛のあるメッセージ。
”そして、葉の茂ったいちじくの木を遠くからごらんになって、その木に何かありはしないかと近寄られたが、葉のほかは何も見当らなかった。いちじくの季節でなかったからである。(マルコ11:13)”
イチジクの木のたとえ話は一見意味がわからない事を伝えているようですが、
中東ではイチジクの剪定はかなり大胆に行うため、葉が茂って実がなっていないというのは管理されていない木を指すそうです。
見た目だけ立派でも、実際は手入れされていない。
これを人に当てはめた時に、繋がるべきものに繋がっていても見た目だけ整えるばかりでは実を台無しにしてしまう。
不要な部分を刈り込む作業を人に当てはめるのは残酷に感じるかもしれませんが、
自分に必要だと思っていたものが剥ぎ取られて結果的に新たな可能性に導かれて活かされるという事を経験しているため
自分の想定外の”配置換え”といった”剪定作業”が行われても他の人に光(神の愛)が当たるようになったり
思っても見ない可能性が示される事に期待を持って生きたいものです。
仕事を辞める時は心が引き裂かれる思いでしたし、プロジェクトも旅に出てみてから見えて来たものが多く
この先どうなってしまうのかと不安になる夜は何日も過ごしました。
けれども、なぜか一本線で様々な出来事が繋がっていて”行くべきなんだ”ということは夫婦ともに明らかにされていたので
このプロジェクトが始まった事を思い出しました。
必要な刈り込みを受け入れ、新たな実を結べるようになりたいと思った夜でした。
最後に、帰り際に見た美しい風景をお届けします…
続く。