この日のハイライト
ビザンティン城壁
こんにちは、ユウキです。
今日が実質、この旅の最終日。(一時帰国して次は5月中旬から再スタート)
思い返せば色々ありましたが、終わって見るとあっという間でした。
さて、そんな最終日ですが、とくに何か特別なことをしようということもなく(笑)、いつも通りのプラつき。
まずは、宿から程近い、ビザンチン(東ローマ帝国)時代の城壁跡まで歩いて見ます。
こちらはイスタンブールに4つある世界遺産のうちのひとつなんだとか。
でもそんなことは後で知りました(いつも通り)。
このブログでも何度か触れたことがありますが、僕たち2人の中で通称”ジェラシュ現象”という言葉がありまして、どういう意味かというと、”世界遺産じゃないのにすごい”(逆に世界遺産なのに対してすごさがわからない)というところばかりだということです。
実際、世界遺産というのも結局は会ったこともないどこかの誰かが決めたこと。
さらに、世界中には世界遺産の登録申請をしたまま保留となっているところが多数あるのだとか。
ミーハーになってはいけません。自分だけの世界遺産リストを作ってもいいと思います。
さて話を戻すと、そんなこんなでもはや世界遺産めぐりに対してそこまで熱意がなくなった僕たちは、中東やギリシャで遺跡を見すぎて、「やっぱり同じ時代の建物だからテッサロニキにあったやつと全く同じ形してるね」というコメントを残し、遠目から眺めるだけでした。
でも、イスタンブール単独の旅行で見たら、かなり驚くほどの大きさに感動できると思います。
カーリエ博物館 (修復中)
さて、次に僕らが向かったのは、Chora museum、日本語だとカーリエ博物館という、11世紀頃(ビザンチン中期)に建てられた修道院。
ここの何がすごいかというと、こんな感じ。↓
https://worldheritagesite.xyz/contents/chora-church/
修道院→教会→モスク→博物館と形を変えて来たこの建物。
幸か不幸か、モスクに改築する際に、キリスト教のフレスコ画、モザイク画が見えないようにするために漆喰で塗り固めたのが、絵の保存状態を高める結果になってしまい、漆喰が剥がされた今、当時の絵をかなり現存のまま見れる場所となってしまったそうです。
こちらの博物館は、日本語のオーディオガイド(15TL = 400円くらい)でついていたので、1台借りて夫婦でシェアすることに。
日本語のオーディオガイドがついているところは最終日にして、今回が初でした。
さすがイスタンブール、日本の旅行者が減ったとはいえ、まだまだ親日。
イタリア、ギリシャとたくさんの教会を回って来ましたが、そこに書いてある絵はなんとなく聖書の話から推測できても、描き手の意図や当時の状況まではわからず…
他の教会でもオーディオガイドがあったらだいぶ違ったかもしれません。
ちなみに絶賛修復中で一部しか入れませんでした。
本当はこんな形をしているそうです。笑
特に印象に残ったのが、入ってすぐのこの絵
モナリザと同じ技法で、どこから見てもこちらを見つめているように見えるんだとか。
どうですか?
こちらの絵はイエスキリストが3度の悪魔の誘惑に打ち勝ったというところ。
この構図、他の正教会にもあったりして気になっていたのですが、最後の審判を前にアダムとイヴを蘇らせているところだそうです。
バラット(Balat)
次に僕らが向かったのは、ギリシャ系、ユダヤ系住民の居住区でかなり保守的なエリアと聞いている、バラット。
ところが実際に行って見ると、確かにギリシャ正教会はあるものの、ギリシャ系、ユダヤ系の住民とは接触することができず、代わりに全身黒で目元のみ出した保守的なムスリムばかりでした。
それも、トルコ系ではなくアラブ系に見えました。
割と古い建物を少し手入れして暮らしてい様子で、中にはオンボロと呼んでもおかしくないところもあったので、貧しい層が暮らしているエリアなのかもしれません。
アジア人は明らかに僕たち2人だけだったので、久々にジロジロ見られました。笑
そしてここではカラフルな建築を見ることができました。
ここも若者に徐々に人気が出て来て、古い建物を壊さずリニューアルしておしゃれなカフェに変えたりする動きがあるんだとか。
こころなしか、中心部の塗装はさきほどの保守的エリアに比べ新しく塗り直された感じでした。
港に近づくにつれて、観光客も増え、ゆとりも伺えました。
最後はガラタ橋近くでココレッジ(羊の腸詰)のサンドとムール貝を食べて舌鼓をうち、ぶらぶら散歩して終わりました。
最後に道を歩いていたら何気なく打ち捨てられていた、結構凄そうな遺跡と、綺麗な夕焼けが印象的でした。
また、ゆっくりこの街に戻ってきたいです。
つづく