ミュージアムカードの存在
こんにちはユウキです。
いやぁ、改めて、オランダ、すごく行ってる(周遊してる)なぁ、っていう。
イギリス編もそうでしたが、時間をかけてゆっくり見るっていうのは贅沢なことです。
特に、同じ国にいると、2周目を超えて来たあたりから分かってくるものがある、というのが個人的感想。というか、その国の空気感に慣れるのに2週間必要というのが個人的な感覚です。
そんなこんなでオランダもちょっと慣れ始めて来た今日この頃ですが、昨日、衝撃の事実を知りました。
それは、ミュージアムカードといういわゆる美術館の共通パス的なものの存在。
これがあれば、在住者は1年、旅行者でも1ヶ月は約60ユーロで400箇所以上(ほぼ全部)の美術館が行き放題!
というのも、昨日のロッテルダム編で2人で35ユーロ(5000円)も払ったので、こりゃこのままだと破産だわい、ということで調べて見たら結構簡単に出て来ました。
あぁ!昨日知っていれば35ユーロ節約できたのに!
ちなみに、ヨーロッパ全体というかおそらく日本国外全般に言えることですが、
“こっちの方がお得ですよ”的な案内をしてくれるミュージアムはほとんどありません。
それでも、これから行く予定の箇所を全部調べて足して見たらそれだけで120ユーロ近くあったので、どちらにせよ購入することに。まぁ、レッスン代ですね…
デン・ハーグ
さて、今日はオランダの政治の中心、デン・ハーグに行って来ました!
日本でいうと、霞ヶ関、アメリカでいうとDCみたいな感じでしょうか。
オランダに入ってから初めて、街中に銃を持った警察が待機してるのを見ました。
それでも、不穏な空気とかは感じませんでしたが。
マウリッツハイス美術館
まずは、一番の目玉、マウリッツハイス美術館へ!
ここはオランダの名画が数多くあるということで結構楽しみにしていて、なんと珍しく自主的に早起きしました!(ちなみに妻はいつも早起き)
いつも通り、気になった絵だけご紹介します…が、今考えるとオランダ編のブログ更新が遅れた最大の要因はほぼ毎日何かしらの美術館に行っていたからかもしれません。
アートというのは直感的に感じる部分と、噛み砕いて消化するのに時間がかかる部分があり、なんとなく自分の中で落ち着いたら書こう、と思っているうちに後回しになりがち。
美術館系の記事が一番エネルギー使います。
“じゃあ無理してやらなくてもいいじゃない”
とつっこまれそうですが、そういうわけでもなくて、意外とこれがいいアウトプット&復習の場にもなってたりするので一概にいやなわけでもないんですよね。
人生って難しい。
はい、まず1点目。
このマウリッツハイスの素晴らしいところは、アプリをDLすれば自分のペースでゆっくり解説を見たりオーディオガイドが聴けること。しかも日本語で。
いやぁ、さすが日本とオランダは鎖国中も貿易してたくらいですから仲良しなんですかねぇ〜
ということで僕自身も解説であれこれ同じことを書かなくていいという!!(←)
ということでアプリ解説のスクショをそのままご覧ください。笑
何が印象に残ったかというと、やっぱりいつの時代もコレクター精神的なものって不滅なんだなぁ、っていう。
お金がなくて自分で全部の絵のコレクション出来ないから、想像でそれを描いちゃえっていう子供心をくすぐる発想。
はい、その2。
あれ、この絵どっかで見たことある?
と思った方、年齢がバレますよ〜(失礼) 笑
そう、ルーベンスのこの絵は日本人には馴染み深い”フランダースの犬”のラストシーンに出てくるあの絵です。
ネロは貧しいミルク運搬業で糊口をしのぎながらも、いつか画家になることを夢見ており、アントワープの聖母大聖堂の二つの祭壇画を見たいと心に望んでいた。それはアントワープはもとよりベルギーが世界に誇る17世紀の画家ルーベンスの筆によるもので、見るためには高価な観覧料を必要とするため、貧しいネロには叶わぬものであった。-wikipedia
僕からしたら、そもそも教会が祭壇画のためにお金取るなんてけしからん!!
という、激おこぷんぷん丸な設定なのですが、それは置いといて、その絵の下書きがこちら。
実物もアントワープで見ることになるのですがそれはまた後の話…
はい、その3
このヤン・ステーンという人の絵はなかなか印象的で、同じ主題、同じ構図の絵を何枚か描いていたりします。
主題がわかりやすいというのはくせになる大事な要素ですよね。
はい、最後。
このフランス・ハルスという人、1625年という時代にも関わらず印象派の先駆けとも言われていて、当の印象派の画家たちも好んでいたそうです。
印象派が活発になってくるのが大体1860年くらいですから200年以上も時代を先駆けしてしまったわけです。
この絵の鼻のところとか、すごくないですか?
ちょこちょこっ、と描いただけで立体感が表現されてます。
細部まで行き届いた写実的な絵画に対し、極限まで単純化してエッセンスだけを残した印象派。
同時代のルーベンスなどかなり写実的・古典的なくらべると特に印象派的な絵だったでしょうね。
ですからみなさん、フランスハルスを”フランスは留守”などと変換して遊んだりしないように。…決して。
あれ、一番の目玉のフェルメールないの?
と思った方。
見ましたよ。オランダ版モナリザ。
ただ、ぶっちゃけあまり印象に残らなかったんですよね。
他の絵が印象に残りすぎて…
あとどちらかというと、ここには載せませんでしたがフェルメールよりレンブラントの方が印象に残ったかな、という感じです。
ボリュームもあるので何回か行っても楽しいところだと思います!
パノラマ美術館
さて、この後僕たちは360度の絵が見れるという、パノラマ美術館に。
通常、美術館の連チャンは頭がパンクしそうになるので避けたいところですが、ここはかなり小さな美術館で、一番の目玉であるパノラマアートが売りなのでそれだけでも楽しいです。
360度といっても球体の中に入ったりするのではありません。
まずは遊園地のアトラクション風なこの道を通り、
階段を上るといきなりこんなところに出ます。
まるでビーチにいきなりワープしたような気分。
空間のマジックです。
これはハーグとそこからほど近いScheveningen(スケベニンゲンでなくスヘフェニンゲン)の街を360度で見れるというもの。
どこからが実物でどこからが絵かわかりますか?
こういう、アーティストの地元愛が溢れる作品っていいですよね。
単純に芸術としても素晴らしいですが、“主題”と“方法”がうまく噛み合った例だと思います。
要は、伝えたいことと伝える方法がマッチしたってこと。
王都ハーグ
そこからは王都ハーグを散歩。
他の都市と違い壮大な建物が多く、ここが”王国”であることを再認識させられます。
その後、ぷらぷら街歩きをして帰りましたが、商品のラインナップが庶民的というよりはむしろ銀座的で、ここはそういうところなんだなと感じました。
ちょっと変わったオランダが見られるハーグ、おすすめです!
つづく
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