大変な道のり、ロザファ城
こんにちはユウキです。
今日はシュコダルの街を見下ろすロザファ城へ行ってきます!
バルカン半島を南下するにつれ、旅人も徐々に減り、だんだん人混みから離れていきます…
そしてそれ自体はいいのですが、それは同時に情報不足も招きがち。
このロザファ城も”シュコダルの一番の観光スポットらしい!”ということ以外はほとんど情報を集めることができず、wikipediaで調べてみても、ロザファさんというお姫様の伝説以外情報が得られず、とりあえず行ってみないとよくわからないという状態。
まずは交通手段の時点からどうしていいのやら…という感じ。
というのもアルバニア、他の旅人たちの残して行ったわずかな情報にもあるように、溢れ出す東南アジア感が半端じゃないんです。
久々の電線あやとり状態。
タイで見たのをここでも見ることになるとは…
こんな街だから当然インフラは整っておらず、早朝は余裕の断水、トイレはもちろん紙を流せません。
なのでバスも東南アジアや中東と同じく、乗合バス的なノリ。
一応バス停はあるけど(発見しにくい)、どこからでも乗って、どこでも降りれます。
そう聞くと便利そうだけど、タイムテーブルもなければ、そんなシステムなのでバス停の数も極端に低い。
ルートを把握している地元民以外は、どこで待っていればいいのか検討もつきません。
そんな状況でも巡り会えた、最高に優しいホスト。
“バスで行くにはどこで乗ればいいの?”と聞いたら、なんと自分の車でタダでお城まで乗っけてってくれました。
やっぱ、言葉じゃない、人情なんだなぁ。
車で来れたおかげで、こんなヘアピンカーブも全部すっ飛ばして来れました!
それにしても、入る前から絶景。
こうして見ると、シュコダルの街って結構大きいんだなぁとわかります。
さて、いよいよ入場します。
なんと一人200円で入れます。
またしてもトゥルットゥルになった床が歴史を感じさせます。
この床が見た目以上に本当に滑るので本当に危険。
しかも次第に角度を増していきます。
結果、道はあるのに道を歩かず、脇の排水溝跡や草の上を歩く方が安全という矛盾。笑
かなり巨大な城です。
外壁以外はほとんど残っていないけど、面積だけならウェールズ級。
この廃墟感はヨルダンのジェラシュを思い出します。
もしくはドラクエ5がPS2だかDSだかでリメイクされた時のCMっぽい。
この広大さが伝わるでしょうか?
端から端まで歩いて10分以上かかります。
それにしても底抜けに青い空。
写真で見ると綺麗で爽快ですが、実際は陽ざしが強くて超暑いです。
こちらは教会跡。
もちろん内部は影も形もありません。
城は全部で3つのエリアに分かれており、それぞれがだいたいサッカー場くらいの感覚。
その一番奥にちょっとした展示(有料)があります。
ロザファ城のこととか、例のお姫様の伝説についてとうとう学べるのでしょうか?
と思いきや、お姫様には全く触れていませんでした笑
城についても、大きなmapがあるだけで、成り立ちや城主については言及なし。笑
なぜか、石器時代から始める先史の展示がメインという謎。
一応、写真も撮りましたが、別に載せなくていいかなという感じ。
一方で特筆すべきはその見晴らしの良さです!
この絶景のために200円の入場料を払ったようなもの。
いつまでも見てたい…と言いたいところですが、実際は超暑いので写真撮ってサクッと帰りました笑
続・溢れ出す東南アジア感
さて、ここからどうやって帰ったものか。
来る時は車に乗せてきてもらったので、未だにバスの乗り方がよくわからない。
とりあえずバス停を探しながら歩きます。
途中の道は、中心部よりさらに東南アジア感が溢れ出てました。
野菜の露店はそこらじゅうにあるし、出店もちらほら。
売り方も雑。笑
っていうかトラウマ。火曜サスペンスでしょこれ。
そしてそうこう言っているうちにバス停、いやバスすらも一向に見つからず中心部まで歩いてしまいました。
40分くらいのウォーキング。
旅を始めてから、1日に歩く時間が平気で5時間とかいったりしてるので感覚が狂っています。笑
見落としていた、マザーテレサらしき像を発見。
近くで民族衣裳のバザーをやってました。
カッコいいなぁ。
“Marubi” National Museum of Photography
さて、次はアルバニアの社会主義・共産主義時代の展示が見られるという写真展へ。
ヨーロッパの北朝鮮とも言われていた独裁政権時代のアルバニア。
この写真展では、共産主義時代というより、その崩壊の瞬間を収めた写真が見られます。
この写真は共産党の建物に市民がデモ行進+攻撃した際のもの。
独裁者は軍や警察を使って鎮圧を図ったものの、市民の数が多すぎるととても抑えきれなかったみたいです。
形は変われど、同じことが世界中で起きていました。
そういう時代だったんですね。
共産党時代にアルバニアという国が”無神論宣言”するという驚きの行動に出た結果、事実上すべての宗教活動が排斥されることになりました。
この写真の場所は元教会が運動場として強制的に建て替えられたのですが、共産政権の崩壊とともに市民の手によってバスケットボードが壊され、また教会として再建するためのキリストの絵を飾り直したりしているところ。
国としての方針と実際の市民の声が違うなんて、教科書では学べないことですが、悲しいことに世界中でよくあることです。
僕たちは入って来る情報に注意して、もっと正真正銘の現地の声に耳を傾けないといけません。
同じく、教会に物を運び直す人たち。
きっと、迫害の中、どこかに隠していたのでしょう。
日本の隠れキリシタンなんかにも通じるところがあるかもしれません。
どんな権威も、人の心までを支配することは出来ないんだという勇気をもらえます。
一方、2階はMarubiさんというイタリア人でアルバニアで活動した写真家の歴史がメイン。
世界の写真の歴史に合わせて、ここアルバニアで写真というものがどのように発展しまた影響を与えたか対比しながら学べます。
このMarubiさんという方、おそらくアルバニアでは結構有名な方っぽいのですが、どのような位置付けで見ればいいのかよくわからず、マニアックな展示として見てしまいました。
いかがでしたか?
魅力たっぷりのシュコダルを結構満喫できたと思います。
明日はいよいよ首都ティラーナに向かいます!
つづく
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