世界一周197日目〜アルバニア初インタビューと共産時代の廃墟を巡る旅

こんにちは。トモミです。

この日は念願のアルバニア初インタビューが実現!

 

その前に諸事情でティラーナ内でチェックアウト&チェックインをして

インタビュー前後には共産時代の廃墟を見て回った盛りだくさんの1日。

 

ティラーナのピラミッド:元エンヴェル・ホッジャ美術館

ティラーナのど真ん中には

とてつもなく異様な雰囲気を醸し出す廃墟が鎮座しています。

 

それが…こちら。

現在はティラーナのピラミッドと呼ばれていますが

共産主義時代にアルバニア人民共和国首相を務めたエンヴェル・ホッジャが

自らの死後に廟として使うため建てさせ、自分の名前を冠した美術館としてオープン。

 

1991年に共産主義体制が崩壊した際に閉館し、

ティラーナのピラミッドとして呼ばれ、会議場としても利用されていたのだとか。

 

ただし、約20年前ほどから段階的に廃墟となり現在は子供達の遊び場に。

 

恐らく誰かが破壊したと思われる場所から人が出入りしていたので

私たちも入って見ることに。

正面のガラス部分は崩壊が進んでいる関係で

木の柱が追加されて何とかバランスをとっている様子。

数年後に行ったら崩壊していて跡形もないかもしれません。

 

入り口ホールの天井パネルはどこかに消えてしまっています…

地下に行く階段も一部崩壊しています…

入り口以外のガラス窓も今にも落ちてきそう…

鉄骨の部分以外は抜け落ちている部分もあります。

気をつけながら上がって行くと…

巨大なホールが!

いわゆるピラミッドのとんがり部分にあるホールなのですが

これを見ると美術館というよりも共産党本部とかに使われてそうな会議場。

人の手が届く高さは意図的に破壊された跡がそこかしこに。

独裁政権に対する恨みが建物中に漂っていて結構怖いです…

やたら心拍数が上がる…

天井近くの梁にダンボールがぶら下がっていたのですが…

”火災の危険あり”的なことが書かれていました。

タバコという言葉も見えたのでタバコの火の不始末が以前あったのかもしれません。

 

そして廃墟ということでもちろん

こんなに真っ暗な場所も沢山。

メインホールも一部、床が抜けているのですが

下から見るとよくわかります…

ミュージアムにもせずただ放置されているこの建物。

当時のあまりにひどい独裁体制の記憶から、ティラナの人たちはこの記念館に対しても複雑な思いがあり

積極的に活用しようという動きが無いようですね…。

 

そんなピラミッドですが、目の前の広場には平和の鐘が設置されています。

恐らく鐘を鳴らすための紐があったのだと思いますが、

地元の少年たちはこんな感じでよじ登って鳴らしていました(笑)

落ちたら下は水が少し溜まった石造りの床なので、危ないですけどね…

 

人々の恨みや鬱憤晴らしに利用されてしまっているピラミッド。

精神的にグッタリしてしまった後だったので

平和の願いを感じられて何だかホッとした瞬間でした。

近くにあった落書きにも何だか納得。

恨みつらみではなく、平和を教えられるようになると違いますよね。

それにしても、

無神国家で第一書記が実質の神様、鎖国状態(ほぼ)、共産主義…そしてピラミッド型の建物

 

この特徴を並べるとつくづく北朝鮮とそっくりだと思ってしまうのは私だけでしょうか?

北朝鮮のピラミッド型の建物はホテルですが…

 

北朝鮮の将来はどうなって行くのでしょうか…。

 

アルバニア在住17年。日本人へインタビュー

さて、衝撃的な体験をした後は念願のインタビュー!

 

アルバニアについて色々調べていたら、

ティラーナ在住の日本人がいることがわか打診をして見たらOK!

 

ありがたい…!

急なお願いにも関わらず引き受けてくださり感謝です。

 

今回インタビューをしたのはドゥラク美香さん。

17年前にボランティア活動でアルバニア入りしてからご主人と出会い、結婚。

それからずっとアルバニアで生活をされているそうです。

ピラミッドが廃墟になった時期からアルバニア入りしたことになりますが、

言語が通じない国でとにかく彼女が経験したのが

“アルバニア人の優しさ”

 

確かに私たちも出会ってきたアルバニア人ほぼ全員、超好印象

 

英語はほぼ通じないし、なぜかイタリア語で返答されることもあったけれど

(イタリア語普及率が高い)

人の良さは言語を超えてわかるものだなってつくづく思わされます。

 

そんな彼女が海外での生活を通して学んだことや

海外から日本を見て感じていること、

そしてどこに行ってもカフェがあって、人が溜まっている理由(これ結構気になっていた)など…

Youtubeにて後日アップ予定!お楽しみに!

 

アルバニア最大の政府用トーチカ:Bunk’Art1(バンクアート1)

見出しの時点でいかついですが…

まずはトーチカとは戦争中に敵を攻撃できる小さい穴以外は爆撃に耐えられるように作った防護施設。

 

クロアチアでも見かけましたが、

アルバニアでは冷戦時に17万ものトーチカが作られたのだとか…

あまりにも頑丈に作られているので壊すに壊せず、

放置されているものが多いそうですが…

 

今回訪問したのは政府用トーチカ。

しかも核シェルターレベルに作られていて

独裁者エンヴェル・ホッジャも政務が続けられるようになっていたのだとか…

 

ちなみにバンクアート2は市内中心部にありますが、

バンクアート1の方が規模も歴史的にも地元の人にオススメされました。

 

ドキドキ…

まずはこちらのトンネルをくぐって行くとチケット売り場に。

結構不安でしたが、パイプ椅子に座った警備のおじさまが”こっちこっち!”と教えてくれました。

なぜか水の滴るBGM、

そして幅が広くないのにワゴン車も通るので後ろから来ないかとちょっとドキドキ。

ここを歩いている時は知らなかったのですが、

当時は総務省からつながる地下道を通らないと出入りできなくて

この入り口はミュージアムとしてオープンするために作ったのだとか。

 

政府機関の建物から地下で繋がっている…何だかスパイ映画に出てきそうな設定…

 

そしてチケット売り場の先もちょっと歩きます。

この道でいいのだろうか…と不安がよぎります。

人の気配を感じたので見てみると…

 

ギャッ!!

マネキンでしたが…怖いよ…全く。

 

さて、緩やかな坂を登って行くとようやく入り口に。

バンクアートのポップなロゴと色あせたコンクリートの壁のコントラスト…

そして中に入ってみると…核戦争に備えた何重もの分厚いドアが。

 

核から守られるかもしれないけれど…

閉じ込められる恐怖感もありますね…。

そして、扉シリーズの間にはシャワーブースが。

化学兵器などで汚染されている危険性があるためここで洗い流せるようにしたのだとか。

 

結構不気味…

エンヴェル・ホッジャ氏の執務室もありました。

 

シェルター内で最も豪華に作られているそうですが…

空気はどんよりしていて

古い建物の地下にある部長室、と行った雰囲気。

すぐ隣にはベッドも。

奥さんも寝られるようになっていたそうです。

ただし、このベッドは一度も使われ無かったのだとか。

さらにその奥には広すぎるトイレ&シャワー部屋も。

心霊写真風ですが…薄暗くて元々怪しげな雰囲気だったのです…

 

何と、シャワーは灯油ヒーター式。

ガスが出る関係で死傷者も出たこともあるそうですが

共産時代に広まったシャワーシステムとのこと。

ちなみにこの部屋があるフロアからどんどん地下に潜って行く構造なのですが、

かなり巨大です。

 

しかもこんな感じの廊下が続いていて、

ちょっと薄暗い。

こちらが設計図。

何と全部で106部屋もあるそうです。

あまりにも巨大すぎて公開されているのは一部のみ。

ちなみに建設に6年もの歳月が費やされたそうです…

下に潜っていけば行くほどカビ臭さが増して、

かなり空気が悪いのですが

(多分ハウスダストとかのアレルギー持ちの方は行かない方が良い)

 

当時は中国製の空気清浄機がフル稼働していたそうです。

この小さい機械が廊下や部屋の中などあちこちに置かれていました。

ちなみに、共産主義ではありましたがソ連とは距離を置き、

仮想敵国とした極端な軍事政策をとったこともあるアルバニア。

 

それに伴い、中国寄りとなった関係で中国製品が使われているのかもしれません。

この他に飾られていた銃や砲弾などの設計図も中国製だったり。

 

鎖国状態だった中でも中国とは繋がりを持つ共産国…あれ?北朝鮮に似てる?

 

冷戦時代に化学兵器を所有していた国の一つでもあるアルバニア。

敵国からも化学兵器が投下された時に備えた市民訓練の様子を伝える展示も。

 

この部屋では、

毒ガスの噴射を体感できるスイッチがあって(もちろん無害)

試しにスイッチオン!

 

…薄暗い空間で怪しい煙が足元からシューーーーーー…

本能的にこれはマズイと感じて思わず逃げました(笑)

鎖国状態だったので、国境警備も厳格。

外からの攻撃から守るだけでなく、

アルバニアを脱出しようとする人も阻止する目的で…。

 

有刺鉄線や犬を活用した国境警備を再現した部屋もあったのですが…

 

入った瞬間…

ビューーーーー!!!

っと突然風が!!!!そして犬の鳴き声!!!

 

思わず叫び声をあげてしまいましたが…

心臓に悪いですよ…この展示…

その他にも写真展示などもあるのですが、

結構な確率で新聞紙フェイスのマネキンが…。

 

むしろマネキンらしい顔のままの方が良かったよ…怖っ…

共産時代に投獄された人のイメージアートも。

 

そしてなぜかガンジーの名言も。

“あなたは私を鎖で繋ぐことができる

拷問もすることができる

私の体を破壊することもできる

しかし、私の精神を牢屋に入れることはできない”

恐らく、投獄することによって

反共産主義者の想いを押さえつけることはできなかったと

伝えたかったのでしょう。

 

そして、このような囚人も含め

兵隊や坑夫達がこのトーチカを掘り進めて行ったそうですが

工事中に亡くなった人の慰霊碑もありました。

そして共産時代に利用されたものとして紹介されていたのが

スポーツ。

 

オリンピックなどの国際試合では相手国への敵対心を煽る目的で強化され

スポーツのために鍛え上げられた体は兵隊予備軍として期待されていたとのこと。

 

バスケネットに国のリーダーの銅像が入っているのですが…

まさに”お国のために”スポーツでも戦っていたのですね。

 

さて、バンクアートという名前だけあって

アートインスタレーションもいくつか展示してあったのですが、一番印象に残ったのがこちら。

“中国の影”という作品。

中国の毛沢東主席とエンヴェル・ホッジャ第一書記の関係を呼び起こすもの。

 

1960年代初頭から1978年まで最も近い同盟国だった中国。

特にソ連との関係断絶後により近い関係に。

当時は産業や軍事技術の提供元となり、技術者やリーダー達は北京で中国語と最新の技術を学びに行ったそうです。

 

その後、中国の路線変更に伴い

中国は発展し、アルバニアは“劇的で後戻りできない下り坂”に入っていたとのこと。

 

このアートで使用されている自転車は上海にある自転車工場で製造され

中国がアルバニアに寄贈したもの。

 

現在、その自転車会社は国際的な証券取引所に上場するほど成功を成し遂げており

現在の発展した中国の姿を示していて

 

寄贈された自転車は兵士の心臓検査のために室内で使用されたことから

極端な軍事政策をとって疲弊していったアルバニアを示しているとのこと。

 

アルバニア人目線で作られているので

作品に込められた気持ちを知ると

複雑な気持ちになりますね…。

 

そして最後に入った部屋がこちら。

トーチカ内最大のホール。

 

戦争時にはここで議会が開催できるように設置したそうです。

しかも、以前視察をした北朝鮮の設備からこのアイディアが生まれたのだとか…やはり似ているところが多いのは理由があるのですね。

これまで薄暗くて怖い部屋ばかりでしたが、

最後にほのぼのする音楽とともに
小さなトーチカに子供達が絵を描いた作品を見て少し和みました…。

 

ここの展示を見てアルバニアの壮絶な歴史を知り複雑な気持ちに。

 

歴史と向き合い、

暗い影を落とすトーチカを活用して過去を人々にオープンする事で

過去から学び未来への一歩に繋がっていくのだと感じました。

 

日本も向き合わなければいけない過去があります。

そこから目を逸らさない事で未来に必要な一歩が踏み出せるのかもしれないですね。

 

全て絶品!Restaurant Piceri Era “Blloku”

さて、かなり盛りだくさんでヘトヘトだった私たち。

この日は自炊する気力も無かったので

夕食は複数の地元民にイチオシされたEraレストランへ!

 

まずはサラダ。

安いのに盛りだくさん!そして美味しい!!!

 

そしてオレンジピールとネギの香りがベストマッチでさっぱりした味付け。

日本人は結構好みの味かと✨

ホカホカのパンは無料でついてきます✨嬉しい〜しかも結構美味しい!

メインのパスタは激ウマ!

エビの香りとトマトクリームソースが絶妙!!!

塩味は抑えめで香りで楽しめます…✨

エビもプリップリ!!これは感動モノです…

そしてアルバニア料理のフェルゲサ(Fërgesë)が店員さんオススメ。

そして中に入る具としては仔牛肉とレバーから選べるのですが、仔牛肉をチョイス。

 

めちゃウマ!!

カッテージチーズのような食感のチーズがたっぷり。

トマトクリームのような味付けに唐辛子がイン。

ちょっとピリ辛で食がすすみます✨付け合わせの揚げパンも美味しい…感涙

歴史もインタビューも食事も全身で学び、感動し

感謝感激の1日なのでした。

 

つづく

 

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