世界一周208日目〜夢を諦めないアルバニア人、ジオカストラミュージアム

こんにちは。トモミです。

 

ジロカストラ 夢を諦めないアルバニア人へのインタビュー

宿の朝食のボリュームに驚きつつペロリと平らげてしまったジロカストラ二日目。

宿泊代にこの朝食までついているのだから驚きです…。

朝食を食べ終わり、ホストにプロジェクトの話をしていたら…

“あら!最適な人がいるから今すぐ会いにいくといいわ!電話しておくから!”

 

っと言うことでドタバタ準備をして早速指定の場所に向かうことに。

 

軽食屋さんの店番をしていたミルディータさんをご紹介いただき、

プロジェクトの趣旨を説明する中で既に大物感が漂っている彼女。

 

出稼ぎに出ている兄弟の代わりに家族の仕事を手伝っていると言うことでしたが

諦めきれない夢があるとのこと。

 

それは孤児院を作ること。

 

しかも、不思議なことに

子どもをケアしたいと言う思いは

彼女がティーンの時からずっとあって

神さまから与えられているプレゼントだ

と話していたのが印象的でした。

 

そして、ジオカストラにはキリスト教徒とイスラム教徒が共存していて

長年平和的に共存できている場所。

 

宗教の分け隔てなく親を失った子どもたちを助けたい、

息子も同じ思いがあるので親子でその夢を実現させたい。

お金がかかるからいつになるかわからないけどね。

と笑いつつ、確信に満ちた目が忘れられません。

 

そんな彼女のインタビューはYoutubeにて後日アップ予定!お楽しみに!

 

ジロカストラの子どもたち

インタビューを終え、宿に荷物を置いて再度旧市街へ向かおうとしたら…

ボールを蹴る子どもたちに遭遇。

 

ボールが転がってきたので蹴り返したら、嬉しそうにまた蹴り返してきました(笑)

 

そして気が付いたら子どもたちに囲まれていたので、

折り紙を折ってプレゼントすることに。

完全に囲まれています(笑)

私の右隣にいる少年は驚くほど英語が上手だったので

みんなの通訳をしてくれていますが

やっぱり子どもたちとのやりとりは言語を超えています。

 

やんちゃで幼い男の子にはパックンチョを作ってあげたら

このはしゃぎよう(笑)

目をまんまるくしながら

折り紙を折っている動作を観察してきて

ヨルダンで出会った子どもたちを思い出しました。

 

言葉が通じない国では折り紙コミュニケーションがやっぱり一番ですね!

 

そしてユウキくんは私が折り紙を折っているかたわら、

やたらボールテクニックが上手い少年とひたすら1対1のサッカー勝負。

 

気が付いたらゼェーゼェー言いながら汗だくになっていました(笑)

ちなみにジロカストラは標高が高くてちょっと酸素が薄いので

尚更キツかった模様…

 

言葉が通じない国。

ユウキくんはサッカーコミュニケーションが一番!

 

子どもたちは名残惜しそうに

最後の最後までボールを蹴ってサッカーのお誘いをするほど楽しんでくれたみたい(^^)

 

久々の子どもたちとの絡みに癒されたひと時でした。

 

オスマン帝国時代の豪邸 Skenduli House

子どもたちと遊んだ後は、

宿泊先のホストにイチオシされた

Skenduli Houseを訪問することに。

こちらはオスマン帝国時代に建てられた豪邸の一つ。

地元の有力者が親族30名で住んでいたそうですが、30名で同じ家を共有していただなんて…色んな意味ですごい。

 

民俗学博物館として利用されていたのですが、

共産時代後に元の住居としての建築の素晴らしさを伝えるため

建物そのものを紹介するミュージアムに生まれ変わります。

 

入り口でスタッフ(私服なので最初はわからない)に声をかけられて

“ガイドを付けますか?それとも自由に見学したいですか?”

 

と言われガイド別料金制だと怖いなぁ…と思い料金を確認したら

ニヤリと笑ってから

“ふふっ、無料よ”

 

あ…野暮なこと聞いてすみませんでした…

しかし、入場料が一人200レク(約200円)なのにガイド代込みとは驚きです。

(特に地方だと)人件費がとにかく低いとは聞いていましたが…流石に驚きです。

 

とても聞き取りやすい英語でのガイドなのですが、

結構面白い!

 

例えば、オスマン帝国時代は

女性は家族以外の男性に姿を見られてはいけないので

お客さんが来た時には何人来ているのかを確認するために

客間を見渡せる隠し窓からこっそり人数を確認していたのだとか。

そして、裕福な家庭だからこそ外部からの攻撃を恐れて

建物内部に2階構造のシェルターが。

 

アルバニアは共産時代に大量に作ったトーチカで有名でもありますが

これはもっと古い時代に作られたもの。

この建物でユニークだったのが

新婚夫婦専用部屋。

親族の中で最も新婚の夫婦が住むことが許された部屋。

二人きりで使うには広々としています。

 

代わりに、直後に結婚した親族がいればすぐに部屋を譲らなくてはならなかったのだとか。

次に結婚する人が出るまでは贅沢に過ごせた特別な場所。

 

そして、昔のトルコ式コーヒーを作るための道具も見せてもらいました。

 

飲む直前に手動でコーヒー豆が入った筒を20分炒って

すり鉢で潰したもので淹れたのだとか。

手間暇もかかっているし、焙煎したての香りたっぷりで贅沢。いいなぁ〜

そして、一部の床はアルバニアカラーがあしらわれていて

赤と黒が昔から重要な色だったことがわかります。

ちなみに、このミュージアムの1番の目玉は撮影禁止。

 

結婚式を執り行った部屋なのですが

ステンドグラスがはめ込まれた窓、

家族の繁栄を願ったザクロ柄があしらわれたデコレーション。

 

そして将来の旦那様かもしれない男性をこっそり見れる覗き穴。

自宅が式場になるほどの豪邸。

いやはや…なかなかです。

 

現在はもちろんイスラム教徒の方であっても

自宅内で男女が別々ということは無くなっていますが

オスマン帝国時代の生活様式を見ることができてとても興味深いミュージアムでした。

 

共産時代のトップ エンヴェル・ホッジャ氏の実家

Skenduli Houseのはす向かいに建っているのが

エンヴェル・ホッジャ氏の実家。

 

外壁には共産主義を示す赤い星マークが。

(落書き?)

ちなみにこちらもかなりの豪邸です。

入ってすぐ驚いたのが、管理のゆるさ(笑)

展示室に冷蔵庫やら掃除機やら置いてあるという(笑)

こちらはガイドは無しなので自由見学なのですが、

ホッジャ氏の生まれた部屋もありました。

Skenduli Houseと比べるとややいかつい雰囲気。

ゆりかごも展示してありましたが、

アルバニアの双頭の鷲があしらわれているのがまた厳つい。

そしてこちらは女性たちのためのリビングルーム。

どこもかしこもアルバニアカラー。こちらの家ももちろん、男性の生活する区域と女性&子供の区域が別れています。

Skenduli Houseが元々民俗博物館として使用されていたのですが

現在では斜向かいのこちらの家が民俗博物館に。

 

上層階に行くと民族衣装が展示してあります。

残念ながら解説文などは無いのでなんと無く眺めるしかないのですが…

金、黒、赤が基本カラーがアルバニアの色なんだなぁ…と感じてみたり。

 

そんな上層階にあるバルコニーからの景色。

絶景!!

このような豪邸で育ち、共産主義国家を築き上げたエンヴェル・ホッジャ氏。

 

共産主義国家解体後に生まれ故郷に立てられていた彫像は

取り壊されたとのことですが

解体前の生活はかなり厳しかったと聞いているので

彼の生家を間近で見ていたジロカストラの人々はさぞかし

複雑な気持ちだったのではないでしょうか?

 

昼間のジロカストラ城

さて、前日にも訪問したジロカストラ城。

しかし、暗すぎたのと併設している博物館が閉館していたので

博物館を見るために再訪。

 

第二次世界大戦で使用された砲弾がにょきにょき…威圧感があるエントランス近くの空間。

ちなみに、昼間に見るジロカストラ旧市街は印象がガラリと違い

 

薄ピンクにも見えるモザイク柄の石屋根が

柔らかい光を反射させていて

ジロカストラの穏やかな人々を表しているかのよう。

旧市街のマーケット中心部。

世界銀行の支援で大胆、そして美しく生まれ変わった区画。

一新したばかりということもあって屋根も壁も真新しい色。

このオールドマーケットは何度か火災に遭ったこともあったそうですが

他の区画では火災後放置された家も。

 

内装や石屋根を支えているのは木製。

思ったよりも火災があると損傷が激しいのですね。

ちなみにこの城には戦時中に不時着したアメリカの飛行機が展示されています。

よく見ると落書きがあちこちに。

また、奥の広場には現代的な半ドーム型の物体が。

この広場では毎年、全国民俗舞踊フェステイバルが行われるとのことで、

踊りが披露されるステージなのだとか。

 

イベントも行われる市民にも愛されている大切な場所のようですね。

 

お城の中の歴史博物館

さて、今回行きたかったのは歴史博物館。

このお城にまつわる歴史とジロカストラに関わる歴史を展示。

 

確か数年前にできたばかりなので

展示パネルなどかなり新しく作られたものばかり。

 

何よりも、すべてのパネルに英語表記があるのがありがたい…!

(これまで行った博物館では英語が部分的にしかない&そもそも解説無しが多かった)

 

前日のブログでも紹介していますが、

ジロカストラの名前の由来にもなった(と言われている)

アルジーロ姫と赤ちゃんの彫像がお出迎え。

オスマン帝国時代に城壁から飛び降りたにもかかわらず生き延びた伝説ですが

この彫像自体は社会主義リアリズムアートなのだとか。

 

力強い女性の英雄像…これが共産主義の象徴ともなったものの一つだそうです。

 

なぜか、一部展示は展示物がごっそりありませんでしたが…

古代ローマ時代から街が形成されて行ったジオカストラ。

ビザンチン時代、そして長きに渡るオスマン帝国時代。

 

特にこのオスマン帝国時代に

お城も人口も拡大。

150年かけて世帯数が倍増。

 

オスマン帝国がイスラム教を持ち込んだにもかかわらず

150年経っても大半がクリスチャンだったのだとか。

信仰の自由は認められていて、クリスチャンにも寛容だったオスマン帝国時代。

 

ただし、ムスリムになると税金の免除や

より良い土地の権利を獲得などが与えられていました。

 

しかし、そのような環境にも関わらず

長きに渡って、それぞれの意思で信仰を守り複数の宗教が共存していることを

ジロカストラの人々も誇りに思っているのだとか。

 

このことは朝にインタビューをしたミルディータさんも誇らしげに話していました。

 

さて、このミュージアムでとても興味深かったのは

ジロカストラ出身者で全国でも超有名人でもあるエンヴェル・ホッジャ氏についての展示

これまでのブログでも彼に関することを色々とご紹介してきましたが、

北朝鮮にも通ずる衝撃の事実を紹介していたのでご紹介。

 

エンヴェル・ホッジャ氏は奥様も同様に共産主義者で強力な助っ人。

 

なんと、メディアに載せる写真について不要な人物は削除するなど

写真加工指示を出していたのだとか…

(北朝鮮でも粛清された人が写真からも消されると聞いたことがあります)

 

例えば下の写真。

左側が最初の写真。

細かく周囲に指示が書かれていて、加工後の写真が右側。

一人消えてる…

 

カラー写真版の例としてはこちら。

見事に一名いなかったことになっていますね。

 

こちらはエンヴェル氏がより引き立つ構図にするために

同じユニフォームの人を削除したのではないかと。

 

写真の印象を変えるために色加工することはありますが、

確かに見せ方によっては政治的に活用することができてしまうのが怖いですね…。

 

他にもいくつかエンヴェル氏に関する展示がありましたが、

“エンヴェル・ホッジャ指導者(英語ではDirecotor)”の“指導者”の部分が

上から意図的に削られていたり

(アルバニア語版のみ)

エンヴェル氏の彫像を取り壊した際に撮影された写真も

顔の部分が削られていたり…

 

アルバニア人の中で明らかに不満を抱いている人がいることを強く感じさせるものが。

 

いつの時代も政治家に対するアンチはありますが、

その後の資本主義社会へと移行した際のゴタゴタもあるので

経済的に上向きになるまではマイナスな気持ちが残る人は多いのかもしれません。

 

お城の中の監獄そして戦争博物館

さて、ジロカストラ城には戦争博物館も併設しています。

 

こちらの方が古い博物館なのですが

ご覧の通り、銃がずらり。

ズラーーーーリ。

イスラエルで見たIDFミュージアムを思い出しますね…

そして共産主義の象徴がこちらにも。

顔をアジア系に変えたら北朝鮮にも存在しそうな…

正直これらの展示室は銃マニアでないとピンとこないと思うのですが、

奥にひっそりと監獄跡が残されています。

 

これらは共産主義時代にも使用された監獄。

アルバニア語で何やら色々と書かれているのですが…わからず。

奥にもずっと続いています。

無機質でカビ臭くて…絶対に入れられたくないですね…

これまた共産時代の暗い影を感じた博物館訪問でしたが、

宿に戻ったらなんとも美しい巨大な虹が迎えてくれました。

どんな暗い過去があったとしても

助け合い精神が根付いている

アルバニアの良さが生かされ、平和が続くことを願ったのでした。

 

つづく

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