こんにちはユウキです。
今日はメテオラ2日目!
一番の目玉でもある、グレートメテオラ修道院に向かいます!
昨日と同じバスにのりまたしてもひたすら登って行くのですが、途中でかなり奇怪な光景が見えます。
これはメテオラ形成初期に見られる、隠遁者たちが洞穴に梯子をかけて暮らしていた名残だそうです。
メテオラ、と言っても、もちろん最初からそういう名前だったわけでもなければ、最初からそこに修道院があったわけでもありません。(そして某RPGみたいに隕石が降ってくる魔法に関係しているわけでもありません。)
もともとは東ローマ帝国内で活動継続が難しくなった修道士たちが迫害を逃れ、なんとか人目につかないところで信仰の礎を守っていこうとしたのが最初の住人。
次第にそのコミュニティは大きくなっていき、修道院が出来始めるわけですが、最盛期は30近くあった修道院のうち、現存して拝見できるのは6つ。
この6つのことをいわゆる”メテオラ”と呼ぶわけですが、人目につかないところという理由で建てたものに、今日ではむしろ積極的に人が集まっているという、考えて見ればなんとも妙な話です。
この”天空の修道院”として有名なメテオラですが、近くに来て見ると、ものすごく特殊な地形であることがわかります。
この写真で見る限り、巨大な1枚岩(山くらいの大きさ)が、豆腐屋さんが豆腐を切り分けるように綺麗すっぱり切れているように見えます。
そして、この現象がこの写真の岩だけでなくここら辺一帯の全ての岩に見られるのです。
近くに行くと、一定の高さに見える横線も、綺麗に共通しています。
僕は地質学のプロではありませんが、聖書を始め、いくつかの宗教書、考古学的文献に多く記されている”大洪水”の話が頭をよぎります。
聖書によると、有名な”ノアの箱舟”の話の中で、地球全土が大洪水によって浸水し、箱舟に入っていたノアとその家族はアララテ山の上に流されます。
一説によると、このアララテ山は現在のトルコの東側に位置していたと考えられており、もしそれが史実ならここギリシャとは隣国であることから確実に洪水の影響を受けていたと思われます。
様々な角度から見て見ると、論より証拠とでも言いますか、洪水かもしくは相当の天災でもないかぎりこんな風にえぐれることってあるのだろうか、と思うくらい大地が激しく、そして縦にも横にもかなりの広範囲でえぐれています。
上から街を見下ろすと、いかに人間が普段 “平地” で暮らしているかを実感することができるため、このような高低差の激しい地形にやってこないと見えないものがある気がしました。
はっきりいって、修道院の中身よりもその方が自分にとっては新鮮でした。
ただ、唯一、修道院に関して他ではなかなか見ることができないと思ったものはこちら。
そう、この滑車で物資を下界(?)から搬入していたのです。
全体図はこちら。
この先に、台車に乗っている網をくくりつけて、その中に物を入れるわけです。
アニメとかで、罠にかかって捕まっちゃう、アレと同じシステムです。
今でこそ、道も整備されていますが、それでも片道徒歩2時間強かかる山道は半端じゃありません。
当時はもっと果てし無く秘境感が出てたでしょうから、下からの物資に完全に依存していたでしょうね。
彼らがそれまでの信念を持てた動機を考えると、なんというか胸が熱くなります。
それはいいのですが、現代では完全に観光地化されて、なぜかオリーブオイルを売っていたり、
やっつけ仕事感満載のサイン入り杖などが売っています。
(もちろん、観光地らしいお土産もたくさん売ってます)
遥かな絶景と、壮絶な歴史に目を向けたあとの、このがっかり感が伝わるでしょうか?
なんだかなぁ…
こちらは修道院の生活の様子。
と言ってももちろん、14C当時ではありませんが…
それと、これはメテオラとは関係ありませんが、修道院の前に停まっているツアーのバンが強烈だったので思わずパシャリ。
表記をみると、ウラジオストク(ロシアの日本側、北朝鮮のちょっと北)からパリまで旅する団体だそうです。
ユーラシア大陸横断です。
途中、かなり細かく停まっているように見えますが、どうなんでしょう。
この地図の縮尺が正しい保証はありませんが、東京-大阪間のバス所要時間と比較すると、1日かなりの走行時間に違いありません。
(ロシアのインフラの方が日本より優れているようにも思えないし…)
途中、何泊かしていたらかなりの日数かかるでしょうし、一泊ずつだったら体おかしくなりそう…
いずれにしても過酷そうなツアーです。
そして何より”このルートにギリシャがないのになぜここに?”ということ。
謎です。
深まる謎を背にして、時間が近づいて来た僕たちは電車に乗り、2度目のアテネに向かうのでした。
あぁ、もやもやすれど、ギリシャのギロス(ケバブ)は間違いなく世界最強。
つづく
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