世界一周245日目〜マレーシアの歴史③

さて、マレーシアの歴史、独立編についてまとめてみよう。

 

前回の記事で書いたように、独立以前のマレーシア(当時はマラヤ)は様々な国の植民地を経験した。

 

特にイギリス植民地時代には、軍事力と労働力の観点からそれぞれ大量のインド人、中国人が流入し、土着民族のマレー人と合わせて3つの人種が存在する多民族性が構成されていた。

 

それぞれ、言語も違えば日常生活で接点も少なく交流や仲間意識が芽生えることはほとんどなかったという。

 

しかし、イギリスがマラヤの下級官僚育成のために英語で授業をすると、意思疎通が可能になり、仲間意識が芽生えた

その仲間意識が民族のためではなく、共通した一つの土地、つまりマラヤのため、という認識を持ち始めるようになる。

 

そのような中で第二次大戦を迎え、ナチスドイツからの本土防衛に戦力の大半を使ったイギリスは、1942年に日本軍にマラヤ占領をゆるしてしまう。

 

1945年に日本が降伏してからは、日本占領以前の宗主国イギリスに「返還」される形になり、暫定的にイギリス軍政がマラヤを統治した。

 

その後間もなく、イギリスは今後マラヤをどう統治するかのプランを発表する。

その名も「マラヤ連合」。

マラヤ連合と日本占領以前で大きく異なった点は、主に2点。

 

ひとつは、スルタンの自治統治権を大幅に縮小させ、宗教的な役割に限定したこと。

(スルタンとは、支配者の意味で、部族ごとの王様のような存在)

 

ふたつめに、連合下では民族に関係なく市民権が与えられること。

 

今まで、マラヤの地の先住民であったマレー人から見れば、自治権を奪われる上に、増え続ける流入民族に対して優位性を保てなくなるというこの条件には当然反発が起きた。

 

この反発がマラヤ全土に広がり、第二次大戦で疲弊していたイギリスは妥協案に同意せざるを得なくなる

マラヤ連合は1948年、マラヤ連邦となり、連合下で問題視されていた上記2つの点は白紙に戻された。

 

この成功体験がマラヤ全土の熱狂を生んだ。

「結束して立ち上がることにより、自らに課された植民地化の迫害から自由になれる」そう感じた人々は完全な独立を求めて次の準備を進める

 

不幸中の幸いにして、宗主国のイギリスは議会制民主主義の国であり、統治下の国々でも議会が置かれていた。

 

交渉を基盤にイギリスからの完全独立を求めるために統一マレー国民組織(UMNO)が立ち上がる。

この組織は名称に「マレー国民」と付くぐらいなのでマレー人の政党だったが、1951年、華人系政党マレーシア華人協会(MCA)と協力し政権を獲得。

1955年、初の総選挙ではインド系政党マレーシア・インド人会議(MIC)とも協力し、現在のマレーシアの基盤となる、マレー人・華人・インド人から成る国民戦線政権が完成した。

 

ちなみに、背景には共産主義陣営vs資本主義陣営のいわゆる「冷戦」が勃発しており、マラヤにも「革命の輸出」によって生まれた共産党系政党が「武力革命で独立を勝ち取る」ために準備をすすめており、この3民族の政党はそういった中での勝利だったため、大きな意味があった。

 

 

連立政権下では、UMNO(マレー人政党)のトゥンク・アブドゥル・ラーマンが初代首相になる。

1956年、ラーマンはイギリスに独立のための使節団を派遣し、1957年、マラヤ連邦として正式に独立した。

 

マラヤ連邦として独立した際の国土は、マレー半島の一部のみだった。

 

その後の1961年、サバサラワクシンガポールブルネイのイギリス植民地州をマラヤに編入する形でマレーシアの構想に着手する。

最終的にブルネイ以外の州が参加し、1963年にマラヤ連邦はマレーシアに生まれ変わった

 

その後、マレー系住民が多い中での政策で中国系住民の反発が起き、1965年にシンガポールがマレーシア連邦から追放される形で分離独立。

 

現在のマレーシアの形が出来上がった。

 

この後も激動の変化をくぐり抜け、我々が知っているマレーシアへと発展していくのだが、この博物館で学べる歴史はここまで。

 

いかがだっただろうか?

 

違う国の歴史というのは、遠いようで、実は知らないところで自分の国も関わっていたりするから面白い。

 

そして、時代と場所が違えど、今の自分に参考になるようなことが必ず過去に起きているのだ。

 

問題は、そのヒントを見つけられるか、そして見つけたとしても変化の一歩を踏み出す勇気が自分にあるか、であると思う。

 

それがあれば、歴史というのはカンニングペーパーのような強力な武器にもなり得るだろう。

 

もし、僕が和訳してレポートしたこの記事が誰かの変化に繋がれば幸いである。

 

つづく

 

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