こんにちはユウキです。
今日からタスマニア編!
「タスマニア島」と聞いてみなさんは何を想像するだろうか?
僕はこれ 笑↓
これを知っているあなたはエライ!
きっと僕と同世代だろう。
ちなみに、僕は1〜3とレーシングまでやり込んだ。
小学校の時、アクションゲームがやたらうまい 「Kくん」という友達が居て、なぜか彼の家に集合しては日々修行に勤しんだものである。
このゲームの舞台は、一応、「タスマニア島」ということになっており、主人公バンディクーを筆頭にアルマジロとか珍しい動物が多々出てくる。
かと思えば、南米の古代マヤ文明を彷彿させるような遺跡のステージだったり、宇宙に行ったりと、途中から何でもありの展開になり、タスマニア島を冒険するのは最初のみである。
(ちなみに、実在のタスマニア島にはそのような遺跡は存在しない)
当時は子供ながらに他のゲームとは異なったデザインセンスを感じた。
今調べてみたところ、どうやらアメリカ人がデザインしたものらしい。
そんな僕の「タスマニア島」のイメージなのだが、実際のところはどうなのだろうか?
google mapでみるとわかりやすいが、赤道から線対称に北海道とほぼ対極に位置しており、気候や温度も似ている。
ここでの主な見所は、タスマニアンデビルやワラビー、ウォンバット、そしてもちろんバンディクーを含む「珍しい動物」と、「大自然」、そして「世界一美味いとされるワイン」だそうだ。
「ここでしか見られないもの」がたくさんあるタスマニア島を存分に楽しみたいということで、今回は長めに5日間かけて島をほぼ縦断する予定である。
さて、まずはメルボルンから飛行機で1時間。
ちなみに国際線はないので、必ずオーストラリアのどこかの空港を経由することになる。
島の北部、ローンセストンがこの旅の出発点になる。
地図を見てわかる通り、島の西側(左半分)は国立公園や自然保護区が占めているため、なんとなく東側(右半分)を通りながら南下し、最終的には州都のホバートから抜けることになる。
まずは空港でレンタカーを借りる。
公共交通手段はほとんどなく、個人旅行の場合、車を運転するしかない。
レンタカー屋のおじさん、とても良い人そうなのは伝わってくるのだが、訛りがひどくてほとんど何を言っているかわからなかった。
都会(メルボルン)からたった1時間なのに…。
それでもなんとか車を調達し、出発。
まだ昼の12時なので初日から冒険モードだ。
さっそく、車を飛ばす!
まず気づいたこと。
…何もねぇ!!
ひたすらこんな景色が続き、人っ子ひとりいないことに不安になる。
この道、ほんとは封鎖でもされてるんじゃないか?と不安になってきたころ、途中の街 (村?集落?) に到達。
端から端まで数百メートルくらいの規模感のCampbell town という街でとりあえずコーヒー休憩。
街の始まりと終わりが一目で見渡せるので、ためしに撮ってみた。
はじまり
おわり
他に何かみるものはあるかと見回して見たところ、こんな銅像を発見。
なにやら、説明書きが書いてある。
ふむふむ…
要約すると、
このエリザさんという人は、1820年代になんと1500マイル(2400km)を徒歩で旅しながら最高の羊を選別したそうだ。
その選別した羊をここタスマニア島に連れてくることになったそうだが、その羊からとれるウールのおかげでこの地域が栄え有名になったことを称えた銅像のようだ。
2400kmというと、途方もない距離でもはや規模感がわかりにくいので比較してみよう。
日本最北端からおそらく陸路でいける最南端の鹿児島県南大隅町までが1800kmちょっと。
つまり、単純に言えば日本縦断以上の距離を徒歩で行くと言うクレイジーな偉業を成し遂げたということになる。
ちなみに、北海道の外周(北方領土除く)が2400kmに相当するようだが、北海道がでかいんだか、エリザさんがすごいんだか、よくわからない気分になる。
Campbell を離れ、次のチェックポイントへ。
東海岸に到着。
海鳥がまるでオブジェのようにポールの上に乗っているのがちょっと面白い。
どんな生き物がいるのか書いてあった。
この辺ではブリとかビンチョウマグロが釣れるそうだ。
タスマニア全体ではカマス、コチ、カレイ、ダツ、ボラ、タラなど日本でのおなじみの魚が釣れるらしい。
カワハギの英名がLeather jacket (直訳で革ジャン)なのがちょっとツボ。笑
「カワハギ」の由来もその名の通り「皮を剥ぐ」とこから来ているのだが、英語的感覚ではむしろ「皮を着ているだけ(すぐ脱げる)」ということなのだろうか。
(ちなみに、カワハギは皮をピーっと簡単に剥げる。ゆでたまごの殻が一発で取れた時くらい気持ちいい。)
次はさっそく、ワイナリーにやってきた。
Devil’s corner (悪魔の曲がり角)という、まるでバイク屋のようにいかつい名前だが、実際は洗練された雰囲気である。
目の前にはブドウ園が広がる。
早速試飲を…と思ったのだが、試飲にもお金がかかる上に結構高くてしかも並んでいたので、試飲は後日に持ち越し。
タスマニア島は全体的に物価高め。
というか、競合が少ないビジネスも多いので価格に幅がない。
今回泊まった宿も、他のところが全部¥9000/泊という、いつもの予算の2倍近いところばかりだったため、仕方なくゲストハウスにやってきたのだが、それでも¥6000/泊くらいだった。
同じ穴のムジナと思われる節約バックパッカー達がキッチンを占拠しており、しかも大量の行列ができている状態。
まぁ、それは仕方ないことだし、みんな空気を読みあって簡易的な食事で済ましたり、快くスペースや調理器具をシェアしてくれて微笑ましかった。
しかし、肝心の部屋のベッドからは、10年洗ってない野球部の部室のような強烈な匂いがほとばしっており、耐えかねた僕たちは近所の商店で消臭スプレーを購入。
数度繰り返した結果少しマシにはなったが、根本的に、マットレスの最深部までしみ込んで居た匂いはそこに居座り続けた。
気づいたら、スプレーで部屋が真っ白になっているレベルで使用した缶は、一瞬にして半分くらいの容量に達していた。(窓もドアも全開なのに)
それさえなければ、なかなか居心地の良いところだったが、匂いというのは快適さに与える影響ははかりしれないものだと思い知らされる夜になった。
つづく。